第21回高知県断酒連合会秋季研修会に参加しました。

2011.10.16






今日は、第21回高知県断酒連合会秋季研修会でした。秋晴れのいいお天気の中、開催されました。

始めに、今年6月2日に亡くなられました全断連最高顧問下司孝磨先生の追悼講話として、高知断酒新生会の小林さんと、下司病院理事長の下司孝之先生の講演がありました。

今は、情報がたくさん溢れています。断酒会、アルコール依存症等、インターネットで検索すれば、たちまち、たくさんの情報が見つかるでしょう。下司先生がアルコール医療を始めた頃の時代を、私は想像できません。手探りで今日のアルコール医療を築き、断酒会設立に大きくかかわられたことを、お二人が丁寧にお話ししてくださいました。

下司先生と松村春繁先生との出会いのおかげで、今日の私たちがあることを、改めて再認識させられたことでした。午前の最後に、全員で下司孝磨先生に哀悼の意を込めて黙祷をささげました。

午後は、県中央福祉保健所精神保健福祉相談員の田所淳子先生のご講演がありました。

私の夫は、病院からではなく、直接断酒会につながることができました。
他の方のお話を聞いていると、今は、ほとんど病院から断酒会につながる方が多いようです。しかし、ずいぶん前に繋がられた方のお話を聞いていると、保健所の相談窓口から、断酒会を勧められたというお話を聞きます。
でも、最近は、保健所から・・というお話を聞かないので、もう保健所では、アルコール問題にかかわってないのかと、私は勝手に解釈していました。(保健所の皆様本当にご免なさい)

でも、今日、田所先生のお話を聞いて、保健福祉相談員の方が、いろいろなケースを持っていて、何とか断酒会に繋がって欲しいと奮闘されていることがよく分かりました。

高知県は、山林がほとんどです。山奥の方は、公共の乗り物もなく、また、車を持つことが出来ないケースもあり、断酒会に通うことが難しいということをお話してました。

また、田舎の場合の家族との関係性の問題も指摘されました。まだまだ、断酒会に繋がらなければならないけれど、繋がることが出来ず、お酒の問題で、心も身体も病み、家族も崩壊しかねない人がたくさんいることが分かりました。

いつでも例会に通うことが出来る私たちの状況を考えると、それは、とても幸せなことであることが今日改めて分かりました。忙しい・・・とついつい例会に行けないこともある私ですが、行きたくても、行けない状況がある人のことを考えると、それでは、駄目だと反省をしました。

また、4名の方の体験発表がありました。家族や本人の立場から、お話をしてくださいました。

私も全断連東京セミナーの報告をさせていただきました。
報告にあたっては、土佐断酒会の森さんや、同じ新生会の家族Sさんに機器をお借りして頂いたり、準備をして頂きました。本当にありがとうございました。
東京セミナーのはじめに、全断連理事長である中田さんが、「ここで学んだことをしっかりとそれぞれの会で伝えて欲しい。」とおっしゃていました。まずは、高知県の研修会で伝えることが出来たので、責任を果たせた!!という気持ちで安心しました。

                       W・K