研修の提案:「アルコール家庭へホームステイ」プログラム

2010.5.17
とりとめなく、また思いついたので、つぶやいてしまいます・・・

医療関係者の実習または研修の中に
「アルコール依存症患者の家庭へ1ヶ月ホームステイ」
というプログラムを入れることを提案します!

まだ断酒会や精神科に行く前の、「仕事相手が悪いから女房が悪いから酒を飲む」「このくらい酒を飲むヤツはいくらでもいる」「やめようと思えばいつでもやめられる」「俺はアルコール依存症じゃない!」という「否認」まっただ中の本人がいる家庭にステイしてもらいます。

・1週間だと本当の姿はわからない、期間は1ヶ月以上。
・患者本人には「家計の足しにするために下宿人を置くことにした」という設定で伝える。
・極力、家族の邪魔にならないように。家事も手伝う。
・アルコール依存症者の病態や否認の実際を学ぶ
・家族の共依存状態を学ぶ

期待される効果
・アルコール依存症治療の重要さと困難さを実感できる。
・否認の強い患者を治療させるにはどうしたらよいか、具体的に考えることができる。
・家族がどれだけたいへんな状況にあるか知ることができる。
・医療従事者が今後の治療において家族を傷つける状況を避けることができる
・家族に対して無茶で実現不可能なありえない指示を出す状況を避けることができる。
・家族に対して、具体的で適切な指示を出すことができるようになる。

まとめると、アルコール依存症の治療スキルがあがると思います。ベティ・フォード・センターを見学に行くより重要な研修プログラムになると思います。

協力する家庭はいます!きっとたくさん!!
1ヶ月でも他人が一緒に住んでくれたら、その間は少しは状況がましになるに決まっていますから。
 R.S.