提案:断酒会のパンフレット

2010.11.7
久しぶりに全断連のサイトを見てみましたら、新しくリーフレットが出来ていました。
どのリーフレットも力作です!



実は、私は、断酒会に通おうかどうしようか?と迷った時期がありました。何度聞いても何故断酒会に通うと良いのかよくわかりませんでした。もしかして新興宗教かネットワークビジネスか何か怪しい団体だったらどうしよう?特に高知新生会の本部事務所は迫力ありますので、初めて行ったときは正直引きました・・・このままこの団体に運命を預けてもいいのかしら?

その時に、「誰かが最初にこういう風に説明してくれたら、すぐに納得したかも」と思っている内容があります。

で、突然ですが、

「アルコール依存症の治療のために、断酒会に行きましょう  高知県断酒新生会家族会バージョン」

を勝手に書いてみることにしました。間違いや不適切な表現がありましたら申し訳ありません!!


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アルコール依存症の治療には段階があります
 1段階目 アルコール依存症であり2度と酒を飲めないことを本人に納得させる
 2段階目 一生、酒をやめ続ける

1段階目は自分や周囲(断酒会含む)の助けで乗り越える人もありますが、一般的にはアルコール依存症専門の病院に数ヶ月入院して、医学的な専門カウンセリングや教育を受けることが多いようです。


2段階目としては、いわゆるセルフヘルプグループ(自助グループ)に通い、集団カウンセリングを続けることが世界的な依存症治療法のスタンダードです。キリスト教から発生したAA、AAシステムを日本流にアレンジした断酒会、また各医療機関において行われる断酒ミーティングも数多くあります。
エリザベス・テイラーもフォード元米大統領夫人もAAに通うことによってアルコール依存症を克服しました。アルコール依存症の治療には自助グループに通い続けると言うことが世界の常識です。

自助グループでは何をするのでしょうか。AA、断酒会ともに、自分の過去のアルコールでの失敗を思い出して、口に出して話すということを繰り返します。またAAでは12ステップに基づいて、より具体的に、自分の過去や他人にかけた迷惑を掘り起こします。これは患者にとっては抵抗を覚える心理的作業ですが、非常に重要です。この作業を通じて、酒をやめ続ける動機を思い出し、対人関係障害が快方に向かいます。このような断酒の動機に直面する(させる)精神療法としてはMI(動機付け面接)が注目を集めていますが、断酒例会・AAミーティングでも同様の効果があります。

もう一度書きます。アルコール依存症の治療は、自助グループに通い、集団で過去の掘り起こしを続けることです。それが世界的にみて最もオーソドックスな方法です。

これを、断酒会の言葉で言い変えると 「例会に出席して 酒害を語る」 ということになります。

断酒会は50年の歴史を持ち、今まで数多くのアルコール依存症患者を救ってきました。どうかお近くの断酒会に連絡を取って、例会に足を運んでください。そこからあなたの(あなたのご家族の)アルコール依存症治療が始まります。

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って、こんなパンフレットはどうでしょうか?!主旨としては

・あくまで「ビギナー向けのつかみの一発」
・なるほど、じゃあ一度行ってみようかな?という気にさせる。
・断酒会専門用語を使わない
・医学的な裏付けがあることを強調
・断酒会のすべてを説明しようとしない

というあたりです・・・だめですか???

R.S.