新しいリーダー像について
新しいリーダー像についてのシンポジウムが行われました。
私も組織に所属して仕事をしていますので、断酒会のリーダー育成に関しての話を、自分の組織に置き換えて聴いていました。
なるほど・・・と思うことがたくさんありました。また、リーダー育成に対する疑問もたくさん出ていましたが、私も、自分の組織に置き換えて、「そうそう、そんな場合はどうしたらいいのかな。」と思いながら聴いていました。
組織で働く、もしくは、活動するためには、一方向からではなく、いろいろな側面を見ていく必要があることをこのシンポジウムから学びました。そして、断酒会では、どのようなリーダーを作り上げていくのか、組織に所属し、働く一員として、勉強させて頂きたいと思いました。
家族会からの報告
この東京セミナーでは、2回家族ミーティングがありました。合計2時間半にわたって、12都府県それぞれの断酒会での家族会について情報交換しました。他の会の家族会がどのような活動をしているのかというような話はなかなか聴くことが出来ないので、とても興味深かったのです。
その中で出てきたのが、家族会としての課題です。
①家族会の人数
②世代間のギャップ
③立場の違い
がありました。課題はたくさんあるけれど、家族としての思いは、同じだということも確認しました。
全断連事務局の直江さんよりお話がありました。
全断連事務所にかかってくる家族からの切実なお電話。電話の方には、近くの断酒会や相談窓口を紹介するのですが、紹介した先は、アルコール依存症本人の場合がほとんどだそうです。家族からの相談にたいして、家族会に直接つながるようになれば、いいのだが・・・ということでした。確かにそういうことは今の段階では、出来ていません。
もちろん、その電話の方が、直接家族会に来て頂ければ一番いいのですが、なかなかそこまでいかない。来ないことには、話にならないのは、正論だけれども、今電話の向こうで苦しんでいる方を思えば、何とかならないのか・・・と思うのだそうです。
そういうお話をしていただきました。
また、愛知県の家族会からのお話は、行政からの助成金についてでした。愛知県では、家族会に対して、行政から助成金をいただき、その助成金を、以前から計画していた講師をお招きしての研修会にあてることが出来たそうです。
家族会として、もっと活動を広げれば、行政からも何らかの働きをしてくれるそうです。それば、助成金という形もあるし、パンフレットを作ったりだとか、そういう支援をしてもらえるかもしれないということでした。家族会が行政に対してアクションを起こす・・・これは、新しい考え方だなと思いまいした。
猪野先生より、家族会に対しての助言をいただきました。
個人の行動をどう変容させていくのかだと限界があるので、それより個人の回復をしていくことが大事だそうです。コミュニケーションのやり方を身につけるだけで大きく変わるので、ぜひ、アサーティブトレーニングの機会を持つべきだそうです。
アサーティブトレーニングを研修会のたびにやってもいいとおっしゃっていました。
また、家族も本人も人間であり、脳で生きているので、自分の脳が持っている力を最大限に生かすために、自己犠牲ではなく、自己回復をしてほしい、と最後におっしゃっていました。
W・K