依存症だと聞いたら

2010・3・18

例えば、「うつ病」。
昔は「怠け者」扱いされたり、気の持ちようでなんとかなると励まされたりしてたのですが、最近はようやく社会的に病気として認知され、対応法も広まってきました。

「OOさん、うつ病なんだって」

と聞いたら
「じゃあ、あんまり、責めたり「がんばれ」って言っちゃいけないね」
「じゃあ、仕事は内容が軽いシフトに変えてあげなきゃね」
「じゃあ、通院や休職に協力してあげなきゃね」
などと周囲が気遣いをするようになりました。(以前に比べれば)

これからは、ぜひ、依存症と共依存についても、一人でも多くの方に理解して欲しいと思っています。

「OOさんは、アルコール依存症なんだって」
と聞いたら
「じゃあ、飲み会に誘っちゃダメだね」
「じゃあ、断酒会(AA)に行けるようなシフトにしてあげなきゃね」
「じゃあ、彼の言い訳を信用しちゃダメだね」
「じゃあ、ひどい時には精神科に入院するよう勧めなくちゃね」
「じゃあ、仕事を失敗してもまわりでフォローしたりせずに、本人に責任を取らせなくちゃね
「じゃあ、奥さんが彼の世話をしないのは彼の治療のためだから、理解してあげなくちゃね」
「じゃあ、奥さんを気晴らしに楽しいことに連れ出してあげなきゃね」


というような、そんな気遣いをすることが社会の常識になって欲しいと願っています。そんな日が、一日も早く来ますように!!


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夫がアルコール依存症だと診断された頃、私は「共依存」から脱出しようと努力していました。

夫はそんな私をののしり、周囲に私の悪口を言いふらしました。私が世話をしないことを理由にして、ますますお酒を飲みました。

他の人は私のことを
「ご主人が道を汚しても奥さんは知らん顔だ」
「ご主人が会社に遅刻するのは奥さんが起こしてあげないからだ」
「ご主人がお酒を飲み過ぎるのは奥さんのせいだ」
などと非難しました。

夫の実家はもちろん私の親からも、もっと夫に尽くして世話をするようにと電話がかかってきました。会社の方も同様で、奥さんがヒドイので、夫が酒を飲むのだと思っていたそうです。

でも、今は、そんなことを「過去形」で書くことができるようになりました・・・

R.S.