2010.7.23
ナショナルジオグラフィック ニュースの去年の記事で次のようなものを見つけました。「アルコール依存症にクズエキスが有効か」
Maggie Koerth-Baker
for National Geographic News
August 13, 2009
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=54604584&expand
詳しくは↑ぜひ上の記事を読んでいただきたいのですが、まとめると
・クズエキスはアルコール依存症用の漢方薬として知られている
・アメリカでの研究でクズのエキスがアルコールに対する欲求を抑制することがわかった
・クズが持つ効力の源は化学成分「ダイジン(daidzin)」であると考えられている
・ダイジンをベースとして合成薬「CVT-10216」を作り出そうと試みている。
・強制的にアルコール依存症にしたラットに、「CVT-10216」を与えたところ、ラットはアルコールに興味を示さなくなった。
ということです。
「お酒を飲みたいと思わなくなる薬」!!これこそ、私たちが求めていたものかも!!早く発売してください!!
私は有機化学は専門ではないのですが、ダイジンの名前は知ってます。分子構造は↑こんなのです。大豆イソフラボンの一つです。ダイズに含まれているダイジンって、おぼえやすいな~と、前から思っていました。
ひょっとすると、大豆料理をたくさん食べると、「お酒を飲みたい」という気持ちが少なくなるのでしょうか?新しい薬が出るまで待てません。さっそく今夜から、夫を大豆&豆腐料理ぜめにしたいと思います!
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でも、「お酒をやめる薬」だけではダメなことは、私たちはもう知っています。
シアナマイドとノックビンという薬があります。
うちの夫は、シアナマイドで無理矢理「お酒だけ」を切った時期がありました。でも、「お酒を飲まない」だけで、他のもの(浪費やネット)に依存して、結局、いろいろな問題はまったく解決しませんでした。他のご家族のお話を聞いても、お酒だけを止めても、すぐにパチンコやギャンブルや他の依存問題をおこして、家族の悩みは全然なくならない・・・ということは多いようです。
断酒会に通う・酒害(自分がお酒でした失敗・迷惑)を語り続ける・・・それを繰り返して、ようやく平和な家族を取り戻すことができました。
新しい薬が早くできて、たくさんの困っている本人・家族を救ってくれますように。
そして新しい薬に頼るだけではなく、集団認知療法(断酒会通い)を続けるという治療法が、今まで以上に広く受け入れられていきますように。
(R.S.)