共依存と呼ばれて(2)  名称変更の提案:「常識的対応症候群」

2010・7・8
とりあえず、私たちに対して
「共依存という病気です」
っていきなり言うのをやめて頂けると、たいへんありがたいです。

「奥さん、あなたは今「常識的対応症候群」の状態にあります。
患者の世話をするのは普通は素晴らしいことだし当たり前のことです。
よくがんばってこられました。本当にたいへんでしたね。

ただ残念なことに、このアルコール依存症という病気には、
常識的な対応がかえって良くないのです。


患者が早く自分の状態のひどさに気づくように、早く治療を始められるように、

対応方法を変えていきましょう。
・患者のお酒の世話をしない
・患者のお酒を探さない
・患者の後始末をしない
・・・・
などをお願いします。
常識からは考えられませんが、この病気の場合、家族が患者の世話をしないのが一番良いのです。」


と、こういう話でしたら、私たち家族も、す~っと聞くことができます。
否認もしません。

というわけで、これからはアルコール依存症の患者家族の状態に
「共依存」
という言葉を使うのはやめて
「常識的対応症候群」
という言葉にして頂けないでしょうか?

そっちの方が
・具体的でイメージをつかみやすい
・患者の納得と治療への同意を得られやすい
と思います。
わかりやすく言うと「つかみはオッケー」って感じです。

ずいぶん昔ですが、「精神分裂病」も「統合失調症」に変わりました。

R.S.



追記
上の文章を書いた後で、アラノン系のサイト「涙の谷」においても、以下のような提起がされているのを発見しました。

「共依存」という言葉が、苦労している家族を、さらに責めて負担を増すようなニュアンスをもって受け取られがちなことから「過剰責任行動」という言い方がよいのではないか
http://homepage1.nifty.com/gatagoto/1BanHome/al/1banhom043.html (2000/3/10記)