私の母方の祖母は、和歌山県御坊市出身です。ですから、和歌山県は、どこか懐かしく思っていました。今年は全国大会が和歌山ということで、いろいろと悩みましたが、前日から参加することにしました。参加してよかったと今思います。
4時から映画を鑑賞しました。
この写真は、東陽一監督です。
映画は、「酔いが覚めたらおうちへ帰ろう」です。私は、8年ほど前から、西原理恵子さんが好きです。西原さんが、高知県出身ということもありますが、本の中に出てくる登場人物が、それぞれ個性的で、貧しさの中のたくましさだったり、底辺でもがいている人間の強さだったり、弱い立場の人の視点で描かれているのだけれど、お涙ちょうだいではなく・・・何だか、それが好きでした。
映画は、なかなかよかったです。アルコール依存症の患者さん達の行動に、そうそう、あるある・・と、うなずいたり、笑ったりと、楽しく見ることができました。映画の中でも、体験発表があって、心にぐっときました。また、映画に出てくる主治医の先生の温かさに、ほっとしたことでした。
そして、次の日。
全国から約3200人の仲間が集まりました。
至る所で、握手をしたり、「お久しぶり!」と笑顔で対面している様子が、印象的でした。
「この人に会うために、研修会に行く。」
「仲間に会うために、大会に行く。」
「飲んでいない自分で、あの人に会いたい」
断酒会のそんなつながりが、お酒を止めさせているんだと、心から思います。「例会だけでなく、研修会や大会にも参加するといい」という意味が分かりました。
体験発表もしっかりと聞きました。
講演は、叶麗子さんです。アトラクションで、とっても楽しそうに歌っていた歌手の叶麗子さん。ふと、「この人も、こんなに楽しそうに見えるけれど、いろいろな人生があったのだろうか・・・」と思いました。講演を聴いて、人は見かけだけで、勝手にいろいろと思うけれど、その人がどんな気持ちで生きてきたのか、どんな思いで、過ごしてきたのか分からないんだなと思いました。
怒るは、無知。
泣くは、修行。
笑顔は、悟り。
納得しました。叶麗子さんの笑顔は、いろいろな事を乗り越えてきたからこそ、生まれたきたものなのですね。そう思ったら、毎日怒りでいっぱいの私は、恥ずかしくなりました。昼食後の講演というと、意識を失ってしまいがちですが(笑)、今回の講演は、しっかりと心に刻むことができた内容でした。
和歌山県断酒連合会の会員、家族の皆さま、本当にお世話になりました。いい大会を開いてくださったこと、心より感謝いたします。ありがとうございました。
今回の全国大会には、Y夫婦と一緒でした。Y夫婦は、私たちが断酒会に入る時に、いろいろとお世話をしてくださった方です。その後も、ずっと温かく見守ってくれていました。Y夫妻は、断酒会に入会して30年以上たっています。車の中で、昔の例会の様子、今のように高速道路など、あまり無い時代に、県外の大会や研修会に行ったことなど、たくさんの話をしてくださいました。Y夫妻のおかげで、楽しい2日間になりました。
おまけのコーナー
W・K